プロローグ
しゅうちゃん
あなたはお兄ちゃんのこと、どれだけ記憶に残るでしょうか。
お兄ちゃんと笑い転げていたこと、覚えていられるでしょうか。
お兄ちゃんのぬくもり、残っているでしょうか。
あなたが大きくなって、お兄ちゃんのことを知るとき、どんな風に感じるのかな。
そのことを悲しむのではなく、目をそらすのではなく、あたたかい絆として誇れるように、これからたくさん、お兄ちゃんのことを話そうね。
そう思ったとき、
ママは「文章に残そう」と思いました。
お兄ちゃんが生きた証を、今のママの素直な気持ちで、未来のあなたに伝えられるように。
そしてこの思いを、むこうから見ている、愛するれんちゃんに届けられるように。