2016.2.23

病気や障がいをもって生まれた子どもたちは、きっと一人一人、生き方がちがう。
自分の生を、精一杯生き抜くため、
ある子は1日、1日をゆっくり静かに、そして1日でも長くその生を味わおうとするかもしれない。
またある子は、自分の命を削りながらも、その一瞬一瞬をより輝けることを選ぶかもしれない。

蓮はきっと、後者の生き方を選んだ子なのだ。
自分がこの生で味わいたい喜び、幸せを笑顔いっぱいに味わって、
それと引き換えに、知らないところで少しずつ身を削っていたのかも…

どんな生き方がいちばん幸せだなんてことは、誰にもわからない。
でも少なくともあの子は、自分の生を、力いっぱい輝いて生き抜いていたと思う。
あの小さな体で、どんなに力を振り絞って毎日を生きていたか、私には計り知れない。

そう思った時、
「もっと一緒にいたかった」という素直で唯一の気持ちとは別に、
「よく頑張ったね」と褒めてあげたい気持ちになった。