約束

あるドラマのセリフ
「道があって、約束があって、ほんの少しの運があれば、また会える」

蓮へ続く道ー
まだ見えない…
蓮との約束ー
あったかな、約束…
ほんの少しの運ー
今はほんの少しもないな…

これじゃあまた会えないじゃない!

道はこれから見つけてやる。
運だって、この先またやってくるかも。
でも、約束。
蓮との約束。
…なかったな。。。
蓮と約束、したかったな。

そんなことを思って、沈んでいたある日。
思い出した。蓮との約束。
ふっと、自然に口から出てた。
蓮との約束の話。

蓮の体とお別れする時、
蓮に言って、約束した。
「蓮とママは今までも心と心でお話ししてたよね。心と心でつながっていたよね。だからこれからも何も変わらない。今までといっしょだからね。約束だよ。」

蓮との約束、思い出して良かった。
ママとちゃんと約束したよね。
ママはこの約束、ちゃんと守れてるかな?
ちゃんと信じられているかな?

蓮と交わした大事な約束。
また会えた時に、ちゃんと約束守れたね、って言えるように。
いつもこの約束を胸に。
忘れない。

感謝

しゅうちゃん
今日もあなたの笑顔が見られたこと、
今日もあなたの声を聞けたこと、
今日もあなたのことを抱きしめられたこと、
今日もあなたと一緒にいられたこと、
ママは感謝しています。

当たり前の毎日が、
当たり前じゃないと教えられた。

蓮、もっともっと
「ありがとう」を言いたかった。
あなたがいてくれることに、感謝できればよかった。
このまぶしいくらい大事な一瞬を、
もっともっと大事にしたかった。

今日もたくさんの笑顔をありがとう。
今日も「ママ!」をありがとう。
今日もぬくもりをありがとう。
今日もとなりにいてくれてありがとう。

蓮が教えてくれた、この気持ち。
一番伝えたいのは、この気持ち。
「ありがとう」

これからもずっとずっと、
「ありがとう」

2016.4.2

『みんなの学校』を見に行った。

その子がその子らしくいられる、安心した場所、そして、自分の今ある能力をさらに伸ばそうと努力できる場所。

それは、どんな子にも等しく与えてあげらければいけない権利。

「人とちがう」ことを学び、その中でどう自分を出すのか、あの子にどう手を差し伸べるのか、そんなことを子ども自身が身につけていく…

素敵だなーと思った。
蓮を育てていて、どうしようもなくモヤっと横たわっていた「健常との交わり」という問題。
私はいつも避けて通っていた。
必要ないと思っていたし、それでいいとも思っていた。
でも、こんな先生がいるのなら、我が子を健常の子たちと一緒に学ばせたいかも…という、少しの勇気を持てる、そんな映画だった。

「蓮が一番、蓮らしくいられる場所がいい。あれやこれが出来るようになる、ということよりも、蓮らしく笑って過ごせる場所がいい」

私も小学校の進路決めの時は、相当頭を悩ませながらも、そんな風に考えてたな。
この映画、去年の今頃見たら、何か気持ちが変わってたのかな。。。


なんで「今」、これを見に行ったんだろう。
お風呂に入りながら考えた。

蓮を育ててきて6年あまり、
この間に身につけてきた、物事を見る角度、考え方、捉え方…
そういうものたちを、変えたくなかったからだ。
蓮がいれば、当たり前に見に行っていたはずの映画。
蓮に関わることを、蓮の親として、今までと同じように、考えてみたかったから。

それって、当たり前だよね。
6年間で培ったものの見方、別に変える必要ないもんね。

これからもずっと、蓮の母親だもんね。

卒園

3月28日、通園の卒園式がありました。

ママはこの日を、いつから思い描いていたっけな。
蓮が自分の足で歩き、立派に卒園証書を受け取る姿を、何度も何度も思い描いて、それだけで涙が出る思いでした。
それくらい、あなたはここでたくさん頑張ったよね。
いっぱい成長したよね。

その日にまさか、蓮ちゃんの姿がないなんて。
想像すらしたことなかった。
ママはあなたの写真を抱きながら、どうして蓮ちゃんがいないのか、全然わからなくて、理解できなくて、認めたくなくて。
でも、蓮ちゃんの晴れ舞台、ママもしっかり務めなきゃって、がんばったよ。

卒園式おわって、
なんだかぽっかりとまた、心に穴があいてしまった気持ちです。
頑張った通園を卒園して、お友だちや先生ともお別れで、
でも蓮は小学校には入学しないもんね。
きっと小学校には行きたくなかったんだよね。
でも、そしたら蓮は、これからどこに行こうか。
めろん組にも小学校にも、蓮の場所がない…
これでとうとう、蓮の時間は永遠に止まってしまう…
そんなことを考えて、ママはさみしくなってしまいました。


でもね、蓮ちゃんにこれだけは伝えようと思います。

蓮、卒園おめでとう。
本当によく頑張ったね。
蓮が頑張った証が、通園の色んなところにキラキラ残ってるよ。
そして、通園で出会ったみんなの心の中にも、ずーっと残ってる。
あなたは本当によく頑張りました。
ママは蓮を、誇りに思っています。



2016.3.25

「あなたから発せられる言葉は、なにかキラキラと眩しくて、パワーがあって、心を動かされます。」

今日、こう言われました。

「もし本当にそうだとしたら、それはきっと、あの子の力だと思います。」

そう、答えました。

そうしたら、こう言われました。

「きっと、いつも誠実に生きてきたんだということだと思います。」


私は、誠実に生きてきたのか?
いや、そんなことない。
全然誠実なんかじゃない。

そもそも、誠実ってなんだ?
誠実に生きるって、なんだ?


そんな中で考えたこと。

蓮との暮らしの中で、
私は本当は見たくない、醜い自分、ずるい自分、ほんとは大したことない自分をたくさん見てきた。
そして今もまだ、そんな自分と向き合い続けている。

「そんな自分に気がつくこと、普通に生きていたらなかなかないですよ。そんな自分がいることにすら、皆んな気づかないし、気にも留めない。」

だとしたら、
そんな自分に向き合って、嫌気がさして、それでもまた向き合って、時々見ないフリして、でもまた見つけて…
そんな風にジタバタと生きていることが、「誠実に生きる」ってことなのかなと、ふと思った。

今、私は、今まで感じたことのないレベルで、そんな自分と向き合っている。
そして、心の底から思った。

「自分は本当に、大した人間じゃなかった。呆れるほど、身勝手で醜い人間なんだ」

あの日、ベランダで川面を見ながら実感した思い。

でも、そうしたら次にふと浮かんだ言葉。

「自分をあきらめよう」

私には、あれが精一杯だった。
例え同じ日をもう一度やり直せても、やっぱり同じことをくり返すだろう。
あきらめよう。
私は、私が思うほど、何かが出来るわけではなかったんだ。
これからも、こういう私と生きていくしかないんだ。

少しだけ、心が軽くなった。


そんなことを、今日、思い出した。

かなわない夢

今日は、お風呂に入りながら
ふと、こんな想像をしました。

蓮と萩ちゃん2人を一緒に寝かしつけるところ。
ママが真ん中、左側に蓮かな。反対側に萩ちゃん。
きっと、萩ちゃんの方が先に寝て、蓮はいつまでたっても寝ようとしないんだろうなぁ。
そのうち、蓮の興奮した笑い声に、萩ちゃんが起きちゃったり…
そんな様子を見て、きっとママはイライラ…蓮に「もう!早くねんねでしょっ!」って怒るんだろうね。

2人は何時頃に寝るのかな。
萩ちゃんが9時で、蓮は10時近くまで起きてて…
やっぱり寝る時間はバラバラだから、蓮は最初は和室で寝かせようかな。
寝付いて、ママが寝る時に、抱っこして連れて行って…
3人で一緒に眠るの。
夜中は2人とも、おりこうさんだからよく寝てくれて。


そんなことを想像しました。

もうちょっとで、当たり前のように来るはずだった日常。
きっと、当たり前の毎日だったら、大変さの方が目について、必死にやりこなしていたはずの日常。
でも、2人に挟まれて眠るとき、ママはきっと、その幸せをかみしめていたはず。

今は、願っても願っても、決してかなわない夢。